Studies
ピンホールカメラ
プリントの古典技法
スタジオライティング
写真表現
エディトリアルデザイン
Moving Image
Cinematography
Coding & Programing
3DCG (Maya)
その他
研究中!
和楽写真館のガラスネガティブ
ピンホールカメラ
Pinhole Camera
フォトグラフィーの原点ピンホールカメラを手作りして写真を撮ります!
大きめの段ボール箱で、8×10サイズのプリントを作ります!
プリントの古典技法
アルビューメンプリント、サイアノタイプ
20世紀初めにポピュラーだった、アルビューメンプリント(鶏卵紙)。卵白液で紙に食塩を染み込ませ、硝酸銀溶液を塗り感光生を持たせて、ネガを重ねて紫外線で焼き付ける。感度が低いので、暗室も不要、今回は自作露光機で焼いていますが、なんだったら太陽光でも焼ける。ただし、ネガを作るところまではデジカメとインクジェットプリンタを使用。密着プリントなので昔はガラス甲板の大きさにしかプリントできなかったが、今はインクジェットプリンタと透明フィルムの許す大きさまで拡大でちゃう!
サイアノタイプ(青写真)は鉄の化合物で作る写真。同じように紫外線で焼く。
デジカメやスマホの写真でも、こんな風に時代がかったイメージに。感光薬品の塗りムラもアーティスティックでなかなかいいじゃないですか!
スタジオライティング
人工の光を作って写真を創る。どうしたら目的の絵が作れるか工夫して様々なスタジオ撮影に挑戦します。各自が綿密な計画を立てて準備して撮影します。この光を作る授業は写真だけでなく、絵画、イラストレーション、映像や3DCGにも関わる重要な考え方です。さらに広く考えると、「ものが見えた」という自分の経験を「人に見せる」というビジュアルコミュニケーションの根本じゃないかと考えています。
Photographic Works
写真表現
写真の発明者の一人、タルボットは自らの発明を、自然の対象を「芸術家の鉛筆の助けを借りずにその輪郭を描く」ことができる術であると考えていたようです。つまり芸術家のように絵が上手くなくても自分で描けちゃうってこと? まあ確かにそういう面もあるのですが、絵心がある人、詩歌の心がわかる人はいい写真を撮るようにおもいます。タルボットの頃よりも格段に効率よくそれっぽいイメージを捉えることができるようになった現在、いい写真の基準がよくわからなくなってきたような気がします。じゃあ絵心ってなに? そんなことを考えながら写真を撮ってみましょうか。ストリートで、旅先で、カフェで、『みてみて! これ、いいでしょ?』とみんなに伝えてみましょう。
Zin, and Editorial design
ジン....、そして編集デザインを考えてみる
ネット上のサービスが色々と充実してきて、小さな写真集なら手軽に作れるようになりました。工夫次第では面白い写真集が作れるようになったとはいえ、本格的な編集デザインをやろうと思ったらそれなりのソフトウエアと編集するための思考法が必要です。本年度からすこしページ物の『編集』と『編集デザイン』を考える時間を増やします。『編集』という考え方は本も映像でも.....何かを伝えるデザインすべてに共通するものです。
Moving Images
動画の技法
19世紀末に映画が発明されて以降、私たちは次第に『動くイメージ』、一般に動画や映像と言われているメディアを楽しむようになりました。たくさんの静止画を撮影して作るストップモーション、AfterEffectsなどのアプリケーションで静止画を動かしていくモーショングラフィックスなど、動画制作の基本を学んで、創造と表現の可能性を広げましょう。
1933年頃の16ミリシネカメラBell&Howell Filmo DAを使ってサイレント映画作りました。
シネマトグラフィーで何を伝えるか?
映像を読む、描く
19世紀末に発明されてから最近まで、映像を撮影するということは非常に難しく高価な技術でした。撮影した映像を編集して物語を作り上げることも大勢の熟練技術者が力を合わせて大きなお金をかけて作り上げるものでした。現在でもたくさんの聴衆を魅了するメジャーな映画は巨額の費用と大勢の人員で作られていますが、手の届く機材を使って少人数で高いクオリティの映像作品を作り上げるクリエイターも大勢います。自分の采配と美意識で映像表現をするために、映像の企画や撮影、編集の基礎をしっかり学びましょう。
また映像制作の基礎を学んでおけば表現活動に役立つだけでなく、他人の映像表現がよくわかるようになります。学校教育において小学校、中学校、高校と12年間『国語』という教科があったと思いますが、『映像』を学ぶ機会はそんなになかったと思います。映像にも『文法』や「語彙(語彙=ボキャブラリー)』みたいなものがあるはずなのですが、きちんと学ぶ機会が足りていません。おおかたの人は「映像はみればわかる」と思っているようですが、映像をみてわかることは表面的なことばかりでそこに秘められた製作者の意図まで汲み取るのはかなり難しいのです。
この考え方は以前映画について講義をしてくださっていた栃木在住の小栗康平監督がおっしゃっていたことです。映画や映像について全くなにもわかっていなかった僕は、学生と一緒に監督の講義を聞いて、とても感銘を受けました。
さまざまな映像制作スキルを身につけることと、映像リテラシーを高めることの2つが目標なのです。
3DCG
日々進化を遂げる3DCGの制作環境。ひと頃に比べると格段に作りやすくなってきました。反面中途半端なテクニックではなかなか仕事に結びつかなくなってきた、ともいえます。まずは基礎をしっかり学んで、作りたいものをたくさん作って経験とスキルを蓄えてください!
その他、
いろんなチャレンジ、実験、遊び、研究に熱中しましょう。授業とはべつにいろんなプロジェクトが発生します。さくらジャンゴラインハルトフェスティバル、氏家雛めぐり、フレンチブルーミーティング、宇都宮ブリッツェンのお手伝い、コンサートのステージ演出、栃木県農政部のお手伝いなどなどいろんな案件が発生します。写真や映像だけでなくグラフィックデザイン、エディトリアルデザイン、ロゴマークやパッケージデザイン、フォント制作、はたまた、DJMIX生配信?、などなどいろんなものを作るチャンスがあります。これらは高いクオリティが求められるのでやりたい学生、やれる学生にその都度声をかけます。
Webサイトでうまく紹介できないのですが、話題のUnityでVRコンテンツを開発、小説を書いて書籍を作るなど、ときどき写真・映像分野の枠からはみ出ちゃう作品を作りたいという学生も出ます。こんなことができないだろうか?と目標を立てたらそれに向かって自分で課題を解決していく、という姿勢が本来のクリエイターのあるべき姿。どうしたら目標に近づけるか、一緒に考えます。